婚姻届とは?

婚姻届は、結婚する際に法律上夫婦として認められるために必要な書類で、戸籍法に基づいて提出するものです。提出することで新しい戸籍が作成されます。

 

①婚姻届の提出日・届出先
希望する入籍日がある場合は、事前に必要事項を正確に記入しておくことが大切です。提出先は、最寄りの市区町村役場です。役所の受付時間外でも提出できる場合があるので、事前確認がおすすめです。

一般的な準備物としては、婚姻届、戸籍謄本、婚姻要件具備証明書(外国人の場合)、免許証、在留カード等身分証明書、印鑑です。

②記入事項
氏名、生年月日、住所、夫妻の職業、本籍地などを正確に記載します。世帯主や本籍地は事前に相談して決めておきましょう。

 

③印鑑の用意
印鑑を押す箇所が多いため、忘れずに用意してください。夫妻それぞれの印鑑が必要です。印鑑は実印でなくても、認印でOKです。また、国際結婚の場合、外国人は押印に代えて、署名を行うことで足りますので、印鑑がなくても大丈夫です。

 

④提出後
婚姻届が受理されると、新しい戸籍が完成するまで通常数日から1週間程度かかります。この間、婚姻届受理証明書を取得することで公的に夫婦であることを証明できます。

 

婚姻届の翻訳公証とは?

婚姻届の翻訳公証は、国際結婚や国外での手続きの際に必要となる、婚姻届に関連する文書を外国語に翻訳し、その翻訳の正確性を公的に証明する手続きです。たとえば、婚姻届受理証明書や婚姻要件具備証明書の翻訳が該当します。

国際結婚の場合、海外でも婚姻届けを提出しないと結婚は有効に成立しないと思っている方も多いですが、多くの場合、日本で結婚が成立すれば、海外でも法律的には結婚が成立することになります。ただし、日本で結婚しただけではそれが自動的に本国に通知されるわけではなく、外国では証明書上は未婚のままになります。そこで、日本の婚姻届記載事項証明書や婚姻届受理証明書の翻訳公証を行い、本国(大使館や領事館含む)に届出ることにより、本国の証明書にも結婚の事実を記載することができます。具体的には、例えば日本で日本人男性とフィリピン人女性がまず国際結婚し、それをフィリピン領事館や大使館に届出ることで、フィリピン側でもReport of Marriageという結婚証明書が発行されるようになります。

婚姻届の翻訳公証に必要な手続き

①翻訳作成

婚姻届を対象言語(英語など)に翻訳します。専門的な文言や形式に従う必要があり、プロの翻訳者に依頼することが推奨されます。

②翻訳の公証

公証役場や法務局で婚姻届の翻訳文書の正確性を証明します。この際、通常婚姻届原本の提示が求められることになります。婚姻届の認証を受けることで、公式文書として国際的に使用可能となります。

③追加のアポスティーユ認証(必要に応じて)

婚姻届を国外で使用する場合、上記の公証役場での認証や法務局の認証では足りず、婚姻届アポスティーユ(外務省認証)が必要な場合があります。この場合は、公証役場での認証や法務局の認証に加え、外務省でアポスティーユ認証を受けます。これにより、文書が国際的に法的効力を持つようになります。

④翻訳公証についての注意点

婚姻届の翻訳や公証の際に間違いがあると手続きが遅れる可能性があるため、きちんと手続きを踏み、必要な書類を準備する必要があります。間違うと一からやり直しとなり、提出期限に間に合わなくなる等のトラブルになる可能性がありますので、慎重に準備してください。

婚姻届のアポスティーユとは?

婚姻届に関する書類にアポスティーユを取得することは、国際結婚で重要な手続きの一つです。アポスティーユとは、特定国間での公文書の認証手続きを簡略化するための制度で、外務省が発行します。これにより、外国で婚姻届関連書類の効力が認められるようになります。このアポスティーユが必要なケースは主に次の二つです。

①アポスティーユが必要なケース
a.外国で婚姻報告手続きを行う場合

戸籍謄本や婚姻届受理証明書、婚姻届記載事項証明書等、日本で発行された公文書による結婚を本国に報告するためにアポスティーユ認証が必要な場合があります。
b.現地役所の要求に応じて提出する場合
外国でのビザ申請や就労資格証明の発行の際等に、アポスティーユが各国の役所によって必要書類が異なり、多くの場合アポスティーユを付した書類が求められる場合があります。
②婚姻届の翻訳公証(アポスティーユ取得)の手順

a.婚姻届記載事項証明書や婚姻届受理証明書、戸籍謄本の申請、取得
b.対象となる書類(例:戸籍謄本、婚姻要件具備証明書)の翻訳、宣誓文の作成
c.公証人認証、法務局認証後、外務省でアポスティーユの申請
※アポスティーユは特定の国際条約(ハーグ条約)加盟国間でのみ有効です。それ以外の国の場合、別の認証手続き(領事認証など)が必要となることがありますのでご注意ください。

当事務所のサポート

当事務所では、婚姻届のアポスティーユ認証でお困りの方のため、婚姻届受理証明書や婚姻届記載事項証明書のアポスティーユ認証代行を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

婚姻届アポスティーユ認証サポート:1万5千円~(※個別見積もり)

 

お申込み・お見積もりフォーム

婚姻届受理証明書の翻訳や婚姻届記載事項証明書の翻訳公証、アポスティーユ等をご希望の場合は、まず下記フォームより証明書の原稿を送付してください。

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また、至急対応等が必要な場合(※料金は通常納期の料金より加算になります)は、コメント欄等にその旨ご記載ください。

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※お申し込みフォーム送信の際、婚姻届等のファイルの添付が漏れているケースが多いです。婚姻届の翻訳、認証のお見積もりご希望の際は、必ず原本のスキャンデータの添付をお願い致します。データがない状態での分量がわからないため、原文データがない状態での翻訳、公証手続きの費用の見積もりはできませんのでご了承ください。

※「アポスティーユが必要かどうか」「公証人の公証で足りるか」というご質問については、ご相談前に提出先にしっかりご確認ください。こちらの件につきましては、当事務所にご質問いただいたいても、原則的に回答いたしかねますので、ご了承ください。